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【情報発信STUDY2018】 株式会社パスチャー甲斐優理子氏が伝える「SNSの中で飛び抜けるInstagramの発信する力・売る力」とは?

2019.02.20
情報発信STUDY2018

2018年10月より滝沢市を中心に開催されている実践型の講習会「情報発信STUDY2018」。岩手県内外から各分野で活躍されている多くの講師の方々をお招きして開催されている講習会は、自治体や地元企業など多方面からご好評をいただいております。

株式会社パスチャー代表取締役  甲斐 優理子氏
甲斐 優理子氏(情報発信STUDYより)

今回は、株式会社パスチャー代表取締役の甲斐 優理子氏による『SNSの中で飛び抜けるInstagramの発信する力・売る力』と題して行われた講習会をご紹介します。2018年12月2日と2019年2月9日の2回に渡り、甲斐氏にInstagramマーケティングの”今”と、運用ノウハウについて講演を行っていただきました。

甲斐氏は、2016年にソーシャルメディアマーケティング事業を行う株式会社パスチャーを設立し、代表取締役に就任。現在は、ソーシャルメディアのビッグデータ解析事業で急成長中を遂げている企業です。昨年販売された著書「いちばんやさしいInstagramマーケティング」は大きな反響を集めました。

今やInstagramは、写真の投稿や閲覧をして楽しむだけではなく、気になる商品の感想や旅行先のチェック、趣味の情報を探すなど、情報収集ツールとして活用されています。その中でどのように自社のInstagramアカウントの露出を増やし、ファンを獲得していくかをレクチャーしていただきました。

【第1回】Instagramの基本的な仕組みとワークショップ

ほかのソーシャルメディアとの比較画像
Instagramとほかのソーシャルメディアとの比較

2018年12月2日に行われた第1回目の講演では、FacebookやTwitterなどのSNSとInstagramの違いや仕組み・特徴のほか、Instagramを活用したマーケティング事例をご紹介していただきました。Instagramについて理解を深めたところでいよいよ、Instagramの運用ノウハウを学ぶワークショップが始まりました。

自社アカウントのプロフィール設定を見直そう

Instagramを運用しているアカウント管理者の多くは「なかなかフォロワーが増えなくて困っている」という悩みを抱えています。

フォロワーを増やすためには、運用しているアカウントが”他のInstagramユーザーにどのように見られるか”を意識しなければいけません。

まず、甲斐氏はアカウントのプロフィール設定の重要性を伝えます。多くのInstagramユーザーは、検索をして表示された投稿画像を見てから、興味を持ったらプロフィールページを訪問します。アカウント名やユーザー名、プロフィール文章をしっかりと設定し、何の商品(サービス)を扱っているのかしっかり伝えることがポイントだといいます。

ハッシュタグは戦略的に付けよう!

InstagramはTwitterやFacebookのようなシェア機能を持たないので、基本的には検索からの流入がキモになります。この検索に使われるハッシュタグの付け方をしっかりと考えないと、なかなかユーザーの目に触れずフォロワーが増えないのだといいます。

Instagramは、1投稿につきハッシュタグは最大30個まで設定できるので、それらを下記3つにグループ化して設計すると良いとのこと。

【ハッシュタグのグループ化】

  • ブランドタグ:自社名、自社ブランド、商品名など
  • コンサバタグ:自社アカウントの平均いいね数と同程度の検索数のタグ
  • ギャンブルタグ:平均いいね数の10倍以上の投稿数を持つタグ

Instagramで検索をしてみると、ハッシュタグごとに投稿件数が表示されますね。(画像左)また、ハッシュタグのいずれかを選択すると、「トップ」と表示され、選択したハッシュタグが付けられた人気画像が掲載されます。(画像右)

Instagramハッシュタグ検索画面
Instagram ハッシュタグ検索

「トップ」に掲載されると多くのユーザーの目に触れる機会が多くなり、フォローしてもらえるチャンスが増えます。ハッシュタグ付けは、Instagramマーケティングのプロも時間をかけて設定し、分析しているそうです。

ワークショップでは、会場に用意された小物を甲斐氏がおすすめするカメラアプリVSCOを使って撮影。画像の編集を行い、ハッシュタグ『#滝沢グラム』を付けて投稿をするまで一連の作業を行いました。

ワークショップで投稿された写真に甲斐氏からアドバイスをいただき、第1回目の講習会を終了しました。

【第2回】ショッピング機能とエンゲージメントの重要性

前回の講習から約2ヶ月が経過して開催された第2回目の講習会。今回はInstagramの運用に慣れた参加者に、実際にInstagramで商品を販売するためのショッピング機能の登録方法や、さらにアカウントを成長させるための考え方をレクチャーしていただきました。

Instagramショッピングとは?

Instagramショッピング画像
Instagramショッピングの機能

Instagramショッピングは、Instagramに投稿した商品画像上に商品の詳細を表示して、直接ECサイトへ遷移させることができる機能です。

導入するにはFacebookへの申請が必要になるようですが、審査に時間がかかっていて、運用できている企業は少ないとのこと。既にInstagramショッピングを導入した企業では、商品の売上増加に繋がったという事例を紹介していただきました。また、ショッピング機能を導入するためには『ビジネスアカウント』に移行する必要があり、その手順もご説明いただきました。

エンゲージメントの重要性

前回の講習では、フォロワー数やいいね数を増やすためのノウハウをご紹介していただきましたが、今回はさらに踏み込んだ”エンゲージメント”の重要性を教えてくださいました。

エンゲージメント率まとめ画像
エンゲージメント率まとめ

価値のあるアカウントを育てるためには、フォロワー数が多いだけでは効果的でなく、「いいね」や「保存」「コメント」などのユーザーからの反応を上げることが最重要になるのだといいます。ユーザーからの反応が良いアカウントは価値が高いアカウントとして認識され、ハッシュタグ検索で「トップ」に表示されやすくなるのだとか。

では、エンゲージメントはどうやって確認すればよいのでしょうか?

実は、先に紹介したビジネスアカウントに移行すると、自社アカウントの解析を行うことができる『インサイト』機能が使えるようになります。

Instagramインサイト画面
Instagramインサイト画面

インサイト機能を使うと、投稿に対してどのような反応があったか確認することができます。フォロワーを獲得できたか、どのくらいのユーザーの目に触れたか、流入はどこからあったのか、などの反応を分析できます。(画像左)また、アカウントへの反応を期間ごとに確認することもできます。(画像右)

このインサイト機能を使い、「コメント」や「いいね」、「保存」などの反応を細かく確認して、ユーザーが反応しやすい(ニーズのある)コンテンツを投稿し、価値あるアカウントに育てることがInstagramでのフォロワーを増やす上で重要になるとのことでした。

終盤には、質疑応答の時間を取っていただき、参加者からの様々な質問に回答していただいて、甲斐 優理子氏による『SNSの中で飛び抜けるInstagramの発信する力・売る力』が閉幕となりました。 座学だけではなく、参加者自ら手を動かしながらInstagramの投稿を繰り返し、甲斐氏からフィードバックを頂けるという有意義な講演会でした!

2019年度からの情報発信STUDY

情報発信STUDY2018

今年度も様々な分野の講師をお招きして講習会を行ってきた情報発信STUDYも、残すところあとわずかとなりました。

事業が始まり今年で2年目を迎え、他の自治体からこの取り組みについて、お問い合わせやご相談をいただくことが増えているようです。自治体が中心となって情報発信に取り組み、その重要性を民間企業に伝える事業に大きな注目が集まっていることが伺えます。前回、このブログでもマイクロソフト株式会社 澤円氏のセミナーの様子をご紹介させていただいたところ、お問い合わせを頂くこともありました。

滝沢市市民環境部地域づくり推進課と、滝沢市内の広告プロダクション 哲学堂の地域人材育成業務として運営されてきた情報発信STUDYですが、2019年度以降は哲学堂と弊社を中心とした独立事業として運営を行っていく予定です。

クラウドファンディングやオンラインサロン形式を取りながら、滝沢市を中心に、広く情報発信力の向上をサポートする団体として活動していきます。ますます盛り上がりを見せる情報発信STUDYにご期待ください!!